VJseminar |05|マルチ画面でのVJの仕方
皆さんこんにちは、VJyouです。
今回は、最近増えてきたマルチモニターでのVJをどうやってやるかについて書こうと思います。
これはなかなか面倒で、何故なら会場によって設定が全然違うからです。
しかし、毎回毎回素材を新規で全部作っていたらとてもじゃないけどやってらんないので、どうやって対処するかというと
・普段から、素材をfull HDで作っておく
・縦横比率が若干変わっても気にならない素材はそのまま使い、ロゴ素材やテキスト素材だけを都度新規で制作する
・投影先がプロジェクターの場合は、解像度を下げてレンダリングする
というのが、一番な解決策になるように思います。
AEでひたすら横長のコンポジションを制作し、それを会場のマルチモニターの比率に合わせて調整かける必要がありますが、残念ながら、毎回全部をばっちり作り込もうとすると時間がいくらあっても足りないので、自分の中でどのへんをボーダーラインにするかのさじ加減が大事になります。
表参道のARCとかは何故か縦2面使いという珍しいレイアウトですが、基本手的には横3台連結とか、横2台連結です。
ちなみに、この間初めて大阪ピカデリーに某シャンパンイベントで行きましたが、そこの会場はメインスクリーンが特殊解像度のLEDビジョン、左右のマルチプロジェクションが3台連結の超横長ビジョンという、やたらハードルの高い会場でした。
小屋付きのスタッフならまだしも、乗り込みVJでこの会場をやるには全素材を新規で作らないといけないうえに、メインとサイドで解像度が全然違うのでそこも調整しないとけないという、ものすごい作業量になるので、普段一体どうやって回しているのだろうとハテナがいっぱいでした。
マルチプロジェクション案件で必ずぶち当たる壁は、時間との闘いです。
珍しいところでは横6台連結とかいう鬼みたいなところもありますが、そんな会場で全部のプロジェクターにフルHDでレンダリングをしていたら、11520x1080とかいう恐ろしい解像度になるので、そんなもんレンダリングしてたら日が昇ってしまいます。
投影先が液晶モニターだとやや微妙ですが、プロジェクションの場合は解像感はごまかしやすいので、素材によっては960x540で全部つくり、5760x 540 pixel とかにすると、まだ夜明け前にレンダリングが終わると思います。
勿論機材のスペックを活かしきるのは大事ですが、本番前に素材を作り終えるのはもっと大事なことです。
完璧を目指して間に合わないぐらいなら、8割、7割で良いので、当日に間に合わせてこそ次に繋がるものがあります。
なお、常設会場ではなくイベント会場などでマルチ出力をする場合は、T2などの送出機を使いますが、そこまでくると、最早VJというよりはただの送出オペになってしまいます。
VJはアーティストなのか業者なのか、というのはVJをやる限り永遠に問い続ける悩みではありますが、自分手的には、業者は目指さない方が良いと思っています。安く使われるだけの映像機材屋になるのであれば、わざわざVJと名乗らないで普通に機材会社に就職した方がよっぽど生活が安定すると思います。
VJの専門性が活きるのは、やはり、カルチャーや音楽にまつわる何かしらだったり、その人の個性でないと表現できないものが求められる繊細な表現が必要な時だけだと思っています。
キューシート通りにやれば誰でもできるような機械的な作業の場合、それはもはや作家ではなくオペレーターなので、そういう現場の場合、素材だけ受け渡したら後は業者任せにして自分はディレクションに専念した方が良いように思います。
ちなみに、クラブなどで簡易的にマルチディスプレイを使いたい時に便利なのがマトロックスのTriple head 2 goやDual head 2 goになります。
専用のユーティリティソフトを入れる必要がありますが、VJやってる人ならある程度はアプリの扱いも得意だと思うので、さくさく作業できると思います。
専門の送出機をレンタルする予算がないけれど、ワイド大画面でやりたい!という人には定番の機器となっています。
舞台演出等でもこちらを使うと超ワイドになるので、ホールの常設プロジェクターだけだとセンターにしか映らず映像が映えない場合は、客席後方にイントレ組んで1万ルーメン二台を横連結とかにするとばっちりステージを全部覆える時があります。ただまあ、その規模になったらT2とかの方がお勧めではありますが。。。
今回は、最近増えてきたマルチモニターでのVJをどうやってやるかについて書こうと思います。
これはなかなか面倒で、何故なら会場によって設定が全然違うからです。
しかし、毎回毎回素材を新規で全部作っていたらとてもじゃないけどやってらんないので、どうやって対処するかというと
・普段から、素材をfull HDで作っておく
・縦横比率が若干変わっても気にならない素材はそのまま使い、ロゴ素材やテキスト素材だけを都度新規で制作する
・投影先がプロジェクターの場合は、解像度を下げてレンダリングする
というのが、一番な解決策になるように思います。
AEでひたすら横長のコンポジションを制作し、それを会場のマルチモニターの比率に合わせて調整かける必要がありますが、残念ながら、毎回全部をばっちり作り込もうとすると時間がいくらあっても足りないので、自分の中でどのへんをボーダーラインにするかのさじ加減が大事になります。
表参道のARCとかは何故か縦2面使いという珍しいレイアウトですが、基本手的には横3台連結とか、横2台連結です。
ちなみに、この間初めて大阪ピカデリーに某シャンパンイベントで行きましたが、そこの会場はメインスクリーンが特殊解像度のLEDビジョン、左右のマルチプロジェクションが3台連結の超横長ビジョンという、やたらハードルの高い会場でした。
小屋付きのスタッフならまだしも、乗り込みVJでこの会場をやるには全素材を新規で作らないといけないうえに、メインとサイドで解像度が全然違うのでそこも調整しないとけないという、ものすごい作業量になるので、普段一体どうやって回しているのだろうとハテナがいっぱいでした。
マルチプロジェクション案件で必ずぶち当たる壁は、時間との闘いです。
珍しいところでは横6台連結とかいう鬼みたいなところもありますが、そんな会場で全部のプロジェクターにフルHDでレンダリングをしていたら、11520x1080とかいう恐ろしい解像度になるので、そんなもんレンダリングしてたら日が昇ってしまいます。
投影先が液晶モニターだとやや微妙ですが、プロジェクションの場合は解像感はごまかしやすいので、素材によっては960x540で全部つくり、5760x 540 pixel とかにすると、まだ夜明け前にレンダリングが終わると思います。
勿論機材のスペックを活かしきるのは大事ですが、本番前に素材を作り終えるのはもっと大事なことです。
完璧を目指して間に合わないぐらいなら、8割、7割で良いので、当日に間に合わせてこそ次に繋がるものがあります。
なお、常設会場ではなくイベント会場などでマルチ出力をする場合は、T2などの送出機を使いますが、そこまでくると、最早VJというよりはただの送出オペになってしまいます。
VJはアーティストなのか業者なのか、というのはVJをやる限り永遠に問い続ける悩みではありますが、自分手的には、業者は目指さない方が良いと思っています。安く使われるだけの映像機材屋になるのであれば、わざわざVJと名乗らないで普通に機材会社に就職した方がよっぽど生活が安定すると思います。
VJの専門性が活きるのは、やはり、カルチャーや音楽にまつわる何かしらだったり、その人の個性でないと表現できないものが求められる繊細な表現が必要な時だけだと思っています。
キューシート通りにやれば誰でもできるような機械的な作業の場合、それはもはや作家ではなくオペレーターなので、そういう現場の場合、素材だけ受け渡したら後は業者任せにして自分はディレクションに専念した方が良いように思います。
ちなみに、クラブなどで簡易的にマルチディスプレイを使いたい時に便利なのがマトロックスのTriple head 2 goやDual head 2 goになります。
https://www.jmgs.jp/products/graphicbox/TripleHead2Go.html |
専用のユーティリティソフトを入れる必要がありますが、VJやってる人ならある程度はアプリの扱いも得意だと思うので、さくさく作業できると思います。
専門の送出機をレンタルする予算がないけれど、ワイド大画面でやりたい!という人には定番の機器となっています。
舞台演出等でもこちらを使うと超ワイドになるので、ホールの常設プロジェクターだけだとセンターにしか映らず映像が映えない場合は、客席後方にイントレ組んで1万ルーメン二台を横連結とかにするとばっちりステージを全部覆える時があります。ただまあ、その規模になったらT2とかの方がお勧めではありますが。。。
Post a Comment