プロジェクションマッピング時のケーブル引き回しについて
皆さんこんにちは、VJyouです。
今回は、とても地味ですが大切なケーブル引き回しについての解説です。
クラブのVJの場合、最近は店舗に機材が常設されているので、VJ が持ち込むケーブルはMACとミキサーまでの配線だけなので、HDMIケーブルが1メートルもあれば大丈夫です。
しかし、プロジェクションマッピングなどで長距離を引き回すとなると話が大きく変わります。
今回は、機材構成別に幾つかの方法を紹介しようと思います。
というように、送信する解像度によって伝達可能な距離がだいぶ違います。
実際には送信する機器の出力やコンバーターの性能、連結金具での減衰などがあり、理論値通りにはなかなか届かないので、なるべく連結を経由しないで一本のケーブルで繋ぐなどの工夫が必要になります。
なお、SDIケーブルには固定用と移動用と2種類あります。
Amazonなどで売っている安いSDIケーブルはだいたい固定用なので、一度設置したら動かさない想定のケーブルです。
プロジェクションマッピングの場合は毎月のように現場がコロコロ移動していくので、必ず移動用のSDIケーブルにしましょう。
ちなみに、LANケーブルの場合もケーブルの種類がいっぱいありますが、基本的にはカテゴリ5e以上であれば問題ないです。
むしろ、カテゴリ5e で十分な場合がほとんどです。
詳細についてはサンワダイレクトさんのHPにとても細かく書いてあります。
https://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/howtouse/how-lancbl.html
また、どうしてもケーブルを細くしたい場合にもLANケーブルはお勧めです。
例えば、東急プラザ銀座さんのHinkaRinkaのニケ像では、諸事情によりケーブルを物凄く細くまとめないといけなかったので、短い距離でしたがLANでまとめました。
また、1㎞とかの超長距離の場合は、潔く光ファイバー持ってる業者に頼む方法もあります。
如何でしたでしょうか。
デジタルケーブルは細かい規格がいっぱいありすぎて最初はとまどうと思いますが、なれてくると電気周りの基本的な仕組みの理解度が上がってくるので、将来何かの役に立つと思います。
映像専門の業者さんが入れる場合は業者さんに任した方が良いですが、プロジェクションマッピングの場合は、なぜか映像制作者が映像機器のディレクションまでしないといけない事が多いので、基礎知識を知っておくと安心だと思います。
それではまたの機会に。
今回は、とても地味ですが大切なケーブル引き回しについての解説です。
クラブのVJの場合、最近は店舗に機材が常設されているので、VJ が持ち込むケーブルはMACとミキサーまでの配線だけなので、HDMIケーブルが1メートルもあれば大丈夫です。
しかし、プロジェクションマッピングなどで長距離を引き回すとなると話が大きく変わります。
今回は、機材構成別に幾つかの方法を紹介しようと思います。
- カメラ中継用のSDIケーブルを転用したい場合
- とにかく長距離な場合: LANケーブル / 光ファイバー
- とにかく予算が無い最終手段:コンポジットケーブル
1.カメラ中継用のSDIケーブルを転用したい場合
実は自分のチームがこのケースによくあたりますが、イベント演出とイベント記録映像制作の両方を同時に受注している場合、チーム内で機材を使いまわしできる方が何かと便利です。
カメラ中継用の3G-SDI 対応ケーブルは1080pまで送出できるので、プロジェクションマッピング用の映像も勿論送出できます。
また、HD-SDI 用と書いてあるSDIケーブルでも、50メートルぐらいなら問題なく送出できることもしばしばあります。
SDI ケーブルの仕様の違いの詳細については、カナレさんのHPに詳しく書いてありますので、興味のある方は是非公式サイトをご覧下さい。
http://www.canare.co.jp/pr4_010_fb.php
また、迷ったらサウンドハウスのD5cシリーズが値段の割にがんばってくれます。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/173596/
ちなみに、SDIには3種類の規格があり
HDMI信号をSDIに変換する場合は、BlackMagicDesign社のHDMI to SDI. SDI to HDMIのセットがお勧めです。
なお、1080pを1080iに変換したり、1080iを1080pに変換する必要がある場合は、Roland のVC-1シリーズで揃えておくと便利です。
また、HD-SDI 用と書いてあるSDIケーブルでも、50メートルぐらいなら問題なく送出できることもしばしばあります。
SDI ケーブルの仕様の違いの詳細については、カナレさんのHPに詳しく書いてありますので、興味のある方は是非公式サイトをご覧下さい。
http://www.canare.co.jp/pr4_010_fb.php
また、迷ったらサウンドハウスのD5cシリーズが値段の割にがんばってくれます。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/173596/
ちなみに、SDIには3種類の規格があり
- 3G-SDI ---1080pまで
- HD-SDI---1080iまで
- SD-SDI---480pまで
となっているので、プロジェクションマッピングでよく使う1080pは、HD-SDIではなく3G-SDIになるので注意して下さい。
また、SDI ケーブルのジョイントにも50Ωと75Ωの二種類ありますが、50Ωだと信号の減衰が激しいので75Ωで揃えるのがお勧めです。
HDMI信号をSDIに変換する場合は、BlackMagicDesign社のHDMI to SDI. SDI to HDMIのセットがお勧めです。
なお、1080pを1080iに変換したり、1080iを1080pに変換する必要がある場合は、Roland のVC-1シリーズで揃えておくと便利です。
逆に、現場で組んでみてどうしても信号が出ない場合は、ミキサー側で出力を720pや1080iに下げると信号が届く事があります。
先ほどのカナレさんのページにもあるように、 例えばL-5CFWの場合ケーブル伝達理論値は
- 4k---50m
- 1080p--70m
- 1080i---100m
実際には送信する機器の出力やコンバーターの性能、連結金具での減衰などがあり、理論値通りにはなかなか届かないので、なるべく連結を経由しないで一本のケーブルで繋ぐなどの工夫が必要になります。
なお、SDIケーブルには固定用と移動用と2種類あります。
Amazonなどで売っている安いSDIケーブルはだいたい固定用なので、一度設置したら動かさない想定のケーブルです。
プロジェクションマッピングの場合は毎月のように現場がコロコロ移動していくので、必ず移動用のSDIケーブルにしましょう。
2.とにかく長距離な場合: LANケーブル
先ほどのSDIの理論値の話にもあるように、SDIケーブルの引き回しに最適なのは10メートルから50メートル前後です。60メートルや70メートルでもだいたいは映りますが、組み合わせによっては映らない時がしばしばあります。
しかしながら、設営環境によっては100メートル近く引き回す時もあります。
そんな時に便利なのがLANケーブルです。
ちなみに、LANケーブルの場合もケーブルの種類がいっぱいありますが、基本的にはカテゴリ5e以上であれば問題ないです。
むしろ、カテゴリ5e で十分な場合がほとんどです。
詳細についてはサンワダイレクトさんのHPにとても細かく書いてあります。
https://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/howtouse/how-lancbl.html
また、どうしてもケーブルを細くしたい場合にもLANケーブルはお勧めです。
例えば、東急プラザ銀座さんのHinkaRinkaのニケ像では、諸事情によりケーブルを物凄く細くまとめないといけなかったので、短い距離でしたがLANでまとめました。
また、1㎞とかの超長距離の場合は、潔く光ファイバー持ってる業者に頼む方法もあります。
如何でしたでしょうか。
デジタルケーブルは細かい規格がいっぱいありすぎて最初はとまどうと思いますが、なれてくると電気周りの基本的な仕組みの理解度が上がってくるので、将来何かの役に立つと思います。
映像専門の業者さんが入れる場合は業者さんに任した方が良いですが、プロジェクションマッピングの場合は、なぜか映像制作者が映像機器のディレクションまでしないといけない事が多いので、基礎知識を知っておくと安心だと思います。
それではまたの機会に。
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